地震などの自然災害が多発する日本では、お墓をたてる際にとても丁寧なプロセスが必要です。耐久性を上げ、倒壊の危険を防ぐ技術を幾重にも導入することで、安心してご先祖さまが休めるお墓を建てております。

基礎工事

①区画の境界となる巻石を設置します。まずは、巻石の設置箇所を梳き取りして転圧します。転圧とは、空気を抜いて土を締め固めることです。そのあとコンクリートで巻石の基礎を敷設します。

②設置する石の接合部分にはL型や平型のステンレス金具を使い補強します。こうしたひとつひとつの作業によって耐久性が向上します。また、ステンレスは腐食にも強くて安心です。

③区画の内側に砕石を敷いて、転圧をします。転圧は、お墓が建つ地面である下地をしっかり固めて丈夫にする上でとても大切な作業です。

④ワイヤーメッシュを載せて、コンクリートを流し込みます。このとき、ワイヤーメッシュ全体にコンクリートが行き渡るよう、スペーサーブロックを載せて底上げをはかります。

⑤基礎工事の完成です。

墓石工事

①「四つ石」の設置。ここでも、四隅の結合部分はL型ステンレス金具で補強します

②下台、上台を重ねて設置していきます。免震パット「絆」を貼り付けて補強します。

③芯(竿石)を設置します。ここでは免震パット「絆」に加えて、ステンレス棒も使用します。免震パットは縦揺れに強く、ステンレス棒は横揺れに強い。この両方の補強技術をあわせることで、倒壊の危険を最小限にするのです。

④水鉢・花立など設置して完成です。

左のお墓は、尺角三重台神戸型墓石(代々墓)。
右のお墓は、9寸三重台神戸型墓石(供養墓)。
お墓の間にあるのは墓誌といいます。
まわりを囲む石は関東型巻き石です。